お家についておしえてください

具体的に新しい住宅や建物の設計に入る前に、我々は設計、建物を作るプロとして。施主さまにはこれまでいまある建物を使ってきた、また、これから新しい(もしくは新しくなる)建物を末永く使っていくプロとしてその使い勝手や日常を我々に教えていただく機会として、ワークショップ(WS)を行います。

下の写真は前回行われたWSの様子と、その結果の成果物ですが、現在の建物のよい部分、よくない部分、どっちでもある、ない部分を挙げてもらい、その内容を発表してもらいました。たくさんの良いと思う(好きなところetc)ポイント、良くない(使い勝手が悪いetc)ポイントを挙げてもらいこれから基本設計と進めていくなかでたくさんのヒントをいただきました。デザインももちろん重要ですが、これらの情報を整理して形にしていくことで、だれもが満足のいくそして損をしない、納得のいく建物が出来上がるための過程となります。

WSはとくに決まった方法やノウハウはありませんが、このような形をとらずとも建築家や設計士と呼ばれる方々は施主さまの言動や実際のお住いの暮らし方や、雰囲気などから推測したり、実際に調査した結果を話題に交えたり、時には潜在的な要求を察知し提案に盛り込んだりをしているはずです。ですがそのような確率の低く偶発的な要望や条件の伝達方法の相談や打合せでなく、より確実に。よりたくさんの方と。より効率よく。見える化を図り、情報の共有をできる機会となりました。(といいつつ時間にして2日にわたり、計6時間ほどを要して行いました)

このようなWSを行い設計に盛り込んでいく手法は、昨今行われている建築家コンペやネットで依頼するコンペのような提案競争をするような場面ではなかなか行われず、施主さまのご要望の意図の本意を汲む機会や要望そのものが失われたまま設計がすすんでいくおそれがあります。そもそも建築家と呼ばれる方の中には最初の条件の提示とわずかな打合せのみで、あとはすべてお任せする。という我々からは想像もつかない並外れた世界もございますが。。。

今回はWSの様子をご紹介する機会がありましたのでアップさせていただきました。このような新しい家づくりの取っ掛かりとなるこの手法にご興味があるようでしたらご相談ください。

ワークショップ01
ワークショップの様子
ワークショップ02
ワークショップの成果の一部。建物の「良いところ」と「悪いところ」、「どちらでもない」が一目瞭然

神戸市灘区にある山本建築設計事務所は注文住宅だけでなく、店舗、宿泊、こどものための空間など様々な建物の設計監理、相談、アドバイスをヒューマンスケールから考えてプロジェクトを進めています。
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